Translation unfinished
所用でロシアの法人登記について調べてみたら、ロシアの企業形態は3種類あることがわかりました。

・有限会社
・閉鎖(型)株式会社
・公開(型)株式会社

閉鎖型株式会社ってなんだよ・・・
しかもビジネス書では「閉鎖型株式会社」と表記していたけど「閉鎖株式会社」と表記しているケースも。
ロシアには核関連技術なんかを「閉鎖都市」という地図上からも存在しない町で展開しているけどそれと似たようなものか・・・ と思いきや違うようです。

・有限会社(OOO)
最低資本金1万ルーブル以上
出資者が50人以下であること。
政府組織は基本的に設立不可。


・閉鎖型株式会社(OAO)
最低資本金1万ルーブル以上
株式売買には他の株主の同意が必要。他の株主に先買権利あり。

・公開型株式会社(3AO)
最低資本金10万ルーブル以上
情報開示要件あり。


ロシアでは看板やペットボトルによく「OOO」といった3文字の略称を見かけたが、これって法人格を表す表記だったんですね。


有限会社ギペルマーケットのレシート写真
有限会社(OOO) レーザーギベルマーケット とでもいうのでしょうか。ウラジオストクで買い物したスーパーのレシートより。


とある公開型株式会社の砂糖の写真
公開型株式会社(3AO) TPO新パッケージ社 というのかな・・・パッケージ会社が生産している砂糖。シベリア鉄道で飲んだ紅茶についていた。


閉鎖型株式会社ハバロフスク空港の発券チケットの写真
閉鎖型株式会社(OAO) ハバロフスク空港 が発券してくれた航空券。空港はまがりながりにも民営化されているようです。


閉鎖型株式会社ガスプロム銀行の看板広告写真

ウラジオストクで見かけた閉鎖型株式会社(OAO) ガスプロム銀行 の広告。ガスプロムというのはロシアの石油・ガス開発企業。
この銀行はガスプロムのグループ企業なのでしょう。
ガスプロムは政府系の企業としてなんだかいろいろ言われていますが、閉鎖型株式会社というネーミングが怪しさに拍車をかけています。

日本の会社法でも法律の表記上公開型株式会社と公開型でない株式会社という区別があるようです。
ただ、旧商法ではそんな区別はなかったはずで、現在でも(株)などの表記に対して区別は見られません。

そんなわけでロシアで区別して表記しているところがユニークに見えてしまいますね。

なお、現地法人設立する際は、許認可関係が煩雑な上しょっちゅう法律が変わるので、
弁護士や会計事務所など専門の業者に依頼した方がいいとのこと。
しよっちゅう法律が変わるってなんだかなあ・・・・

Posted Date:12/Jul/2011